テオ・ヤンセン展(大阪南港ATCギャラリー)備忘録
テオ・ヤンセン展へ行ってきました!
私がテオ・ヤンセンを知ったのはいつ頃だったのかもう忘れてしまいましたが、テレビ番組の特集だったのかもしれません。海辺で風を受けて動くストランドビーストの姿を見て、一度は実物を見たいと思っていました。ブログを書くにあたり、過去のテオ・ヤンセン展の記事を探していると、2010年に東京の日本未来館で開催された時の記事がありました。そこには2007年にテレビCMになったとありましたから、それかもしれません。その時の記事にはストランドビーストではなく、ビーチアニマルと記載してありました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000000084.html
2019年に兵庫で開催が決まっていましたが、コロナ禍で一度開催を延期されてもう関西ではやらないのかと思っていたので、開催の知らせには興奮しました。前売券も購入して開催のその日が来るのを待っていました。
じんわりとまたコロナ流行の兆しがあったので、開催してすぐに行こうと決めて、初日の朝に行きました。
開場30分前、入場列はどれくらいか? 思ったよりも少なくて30人未満。待機列としてロープが張られているが、余裕がかなりありました。
待っていると係の人が講演会の整理券を配りに来られました。
講演会?
私はチラシ記載の情報しか知らなかったのですが、初日はテオ・ヤンセンが来日して講演するということでした。
残念ながら私はその日、別の展覧会へも行くつもりだったので、講演は諦めました。
いざ、入場。
まずは「アニマリス・リジデ・プロペランス」の展示。
展示のそばには大きさや特徴を記載したパネルも展示されています。
テオ・ヤンセン展は数年前に日本で巡回で開催されています。2019年の札幌のあと、本当は2020年に兵庫県立美術館でやるはずだったのが、コロナで延期。2021年に山梨、熊本と続けて開催し、2022年大阪ATCギャラリーでの開催になったようです。それに際して日本初公開となる作品をとの意向で、2019年作の「アニマリス・ミミクラエ」が展示されることになったようです。
「アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス」2006年
うっすら汚れていたり、黄ばんでいるのも動いてきたんだという感じがしました。
展示ではホーリーナンバーの脚のしくみのパネルやストランドビーストに使っている部品、部品を加工するのに使う道具の写真なども展示されていました。
また、この展覧会では実際に小型のストランドビーストを手で押して体験できるコーナーがあります。もちろん私も体験してきました。思ったよりもまっすぐ進まない、とちょっぴり軌道修正しながら押して歩きました。
スタッフの方にお願いして動画は撮ってもらったのですが、いろんな人が写り込んでいるのでブログに載せるのは割愛します。その代わりに、関係者の内覧会で撮影されたあべの経済新聞さんが撮影された内覧会の様子の動画をリンクで貼っておきます。
内覧会は開催日前日に行われたようで、テオ氏による解説もされていて、エアポンプで送り込まれた空気により動くリ・アニメーションの様子もあります。
リ・アニメーションは毎日10時15分から1時間おきに開催されます。
どのストランドビーストがいつなのかは、パネルに書いてありました。
アナウンスで案内があるとみんな集まってきて、スタッフに動く仕組みなどを教えてもらい、エアポンプの風の力でストランドビーストが実際に動く様子を見ることができます。
実際に動くのはそんなに長い時間ではなく、数分です。でもすごい迫力です。動くのを見るとやはり、おおっ!と周りから声が漏れてきます。
一度目はあまりいい位置で見られなかったので、次の回も見ることに決めました。
その間に展示をゆっくり見ます。特に興味深かったのは進化の系図。うまくおさまらないので、写真には撮りませんでしたが、ビーストがどんな機能を得ていったのか、その機能をもつビーストはどれかなど、生物としてとらえてあるのが、なんとも愛らしい。
そしてショップコーナーではミニビーストを販売していて、組み立てられたものが見本としておいてあり、うちわを使って動かせるようになっていました。私もすこし動かしてみました。動く姿は小さいのもあって、とにかく愛らしいです。
その日二回目のリ・アニメーションが始まる15分くらい前のこと、スタッフ同士で動作確認をされていました。その様子を次々にお客さんが見にきてしまい、やさしいスタッフの方は動きを解説してくださいました。仕組みを理解できて貴重な時間でした。
いよいよリ・アニメーションが始まるという時間になり、ほぼ真ん中の最前列で見ることになりました。解説してくれるスタッフは、テオ氏がこの場に来るとアナウンス。予期せぬ事態に興奮!
講演会には参加できないので、会えないと思っていたからめっちゃ嬉しかったです。テオ氏みずから解説してくれて、スタッフの方がテオ氏の言葉を受けて説明してくれました。
展示パネルの横に立つのがテオ氏。展示会のスタッフが解説してくれています。
リ・アニメーションで目の前に動いてくるストランドビーストはすごい迫力でした!そしてちゃんとお客さんの前までくると反対側へ戻るのが、すごいなぁと感動でした。
海辺で水に浸かると反対方向へ動けるような構造になっているとのことで、その説明をされていました。
展示会が終わるとストランドビーストは解体されて保管されるのだという。そしてまた展示会があると、組み立て再生される。その表現が なんとも素敵だなぁと思いました。
会期は2022年9月25日まで。
まだの方で興味のある方は、迫力あり、愛らしいストランドビーストたちをその目で見て体感してきて下さい。ぜひ!
公式サイトはこちら↓
テオ・ヤンセン展 Theo Jansen | イベント | MBS 毎日放送
追記(2022.07.24)
展覧会のショップで販売されているミニビーストを購入していたのですが、部品が一部折れてしまっていて、販売元の学研プラスにその部品だけ送ってもらったのが届いたので、組み立てました。
説明書はわかりやすく、さくさく作れます。
ワンタッチロッドの(大)(小)を間違えてつけてしまい、つけなおすことになってしまったミスはあったものの、約2時間で完成。
動いている動画はInstagramにアップロードしました。
https://www.instagram.com/tv/CgYp-HipQep/?igshid=YmMyMTA2M2Y=