自慢の⁈コレクション [レターセット]
レターセットに凝りはじめたのは何時ごろからだったのだろう。少なくとも高校生の私はほとんど手紙など書いたことがなかった。当時好きだった久保田利伸のファーストアルバムを聴いて、事務所に感想を送った記憶はある。あきらかに手紙を書くことが増えたのは、同人誌活動を始めてからだ。1990年代の同人誌はネット環境もなく、感想を手紙にしたためて、奥付の住所へ送ったりすることがあった。大好きな同人作家さんへ感想のお便りを、幾度となく送った記憶がある。何度かお返事をいただいて舞い上がったこともあった。大学を卒業して、ほとんどの友人に気軽に会えなくなったことも手紙を書く機会になったし、会員制創作小説サークルをしていた時は50人程度の会員さんへ、年三回の会誌を送付するのに合わせて、各々へ宛てた手紙を書いたりもしていた。そして結婚後引っ越しをして地元から離れて、多くの人と会えない状況になり、手紙を書く頻度は増えていったように思う。
これまでで好きだったレターセット(あるいはお揃いの便箋と封筒)がいくつかあるので、語っていこうと思う。
私は罫線のある便箋よりは、薄手の紙で透け感があり、罫線の下敷きをして文字を書くスタイルの便箋がかなり好みである。(上の画像はホールマークの古染箋)
たとえば、ミドリの和紙便箋シリーズ。
季節に合わせていろんな柄が出て、なおかつ美しいので大好きなシリーズ。しかし、高価なのであまり買えないのがたまにきず。
https://www.midori-store.net/smp/list.php?type=class&scat=4464
紙としてものすごく好きなのは、オニオンスキンペーパーの便箋。ペラッとしていて独特のシワがある。2000年頃、いろんな色や柄があってよかったけど、今はほとんどなくて、先日、ようやく竹尾の淀屋橋見本帖店でレターセットを購入した。もったいなくてまだ使ってない。
https://products.takeopaper.com/collections/dressco_onionskin-letterset
イラストレーターさんの便箋というのも好きで、いわぶちさちこさんの個展で買ったものは、春のさわやかな時期に使うため3年くらいずっと手元にある。
昨年入手した蒼川わかさんのイラストを使用したリュリュというメーカーから出ている空時間のレターセットもお気に入り。
https://www.ryuryu-market.jp/sorazikan/top.html
雑貨屋さんのギニョール&JAMPOTさんが毎年行っている天体関連のグッズやイラストを販売する「天体観測展」で知った遊星商會さんの「星座図レターパッド」も好きで集めた。クラフト紙から始まり、厚手の水色の紙、深藍の色とどれも好き。今はこの紙質のものは販売されていないけれど、別の紙質で「古図便箋綴」として販売されている。
https://yuseisyoukai.booth.pm/
今は販売されていないもので好きだったのが、「はがき手紙」というシリーズ。
まだはがきが50円で送れていた頃の商品。今も企業のはがきではよく使われているが、ペラッとめくるようになっていて、中に重要な情報が印字してあるタイプのはがきと同じ構造。
これは、見開き状の紙に最初に文字を書いて、シート状の特殊な糊を貼りつけて、はがきサイズにするもの。数年前に4セットくらい買ってちまちま使っている。
一筆箋の類はそんなに多くは持ってない。中でもお気に入りは「裏具」というお店の文学作品の一文を罫線にした一筆箋。残念ながらお店は閉店してしまい、これまたちまちまと使っていくしかないものになってしまった。
とにかくレターセットや便箋・封筒が好きで、たぶん30個以上は持っていると思う。
文字を、手紙を書くのが好きなので、なんだかんだとまだ集め続けてしまう気がする。