大山崎山荘美術館に行ってきました!
大山崎山荘美術館で開催されている「清宮質文ー限りなく深い澄んだ空気」展を見に行ってきました!
まずは大山崎山荘美術館の写真をたくさん撮ってきたので、そちらの紹介から。
もとは実業家の加賀正太郎氏が別荘として自ら設計した英国風の山荘。1996年に現在のようなアサヒビール大山崎山荘美術館となったようです。
いずれからの道のりでも、この踏切を渡る。撮り鉄さんがカメラを構えてシャッターを切っておられたので、私も撮ってみたが、この有様。
踏切を渡ったら見えてくるのが天王山登り口の看板。ここからは結構な坂道。
このトンネルは「琅玕洞」というらしい。ここからすでに大山崎山荘美術館の敷地内。
美術館の二階テラスから見える景色。白い建物は非公開の栖霞楼(せいかろう)。
天井が透明の廊下は本館と「夢の箱」山手館をつなぐ。山荘の時には温室へつづく通路だったとパンフレットに記載されている。
本館、地中館、山手館といずれも館内は撮影禁止。
とても素敵な館内を紹介できないのは残念だけど、大山崎山荘美術館のサイトを見て、少しだけ雰囲気を感じてもらえたらと思う。
本館の二階の階段を上がってすぐのところにドイツ製のオルゴール(ポリフォン・ムジクヴェルケ社製)があり、11:00から2時間おきに2分間の演奏が聴ける。喫茶室の店員さんが時間になるとやってきて操作してくれました専用のコインを入れに来られる)。美しい音色にうっとり。曲は毎月違うものにしているようだけど、どれくらい曲のディスクを所蔵しているのかは不明。
喫茶室のテラスから見える景色。晴れていたのでとてもよい眺め。
先ほども述べた山手館と本館をつなぐ通路。とても素敵なデザイン。
地中館への通路から撮影。
地中館の天井部分。今は枯れているが、春から夏は青々としてるに違いない。
庭園の階段から撮影。非公開の橡ノ木茶屋(左側)と地中館への通路(右側)。
庭園の池。夏にはきっと水草がたくさん繁って、モネの池みたいになるんだろう。
地中館通路と橡ノ木茶屋の間には階段状に流れ落ちる水。
地中館通路側面。枯れ枝の影がうつくしい。
地中館通路。逆台形状に階段がある。階段を上ったらこのガラスの突きあたりに来ることができる。
庭園にある像は、バリー・フラナガンの作品「ボールをつかむ鉤針の上の野兎」
そういえば似たようなのを名古屋市美術館で見た記憶がある。
調べたら同じ作者でした。群馬、宇都宮、箱根など日本の美術館のあちこちにあるようです。
さて、ようやく今回の目的だった清宮質文展のことを書こうと思う。
私が清宮質文(せいみやなおぶみ)という画家を知ったのは一昨年だった。
よく見ているmixiのコミュニティの美術館・博物館展示情報でのトピックで知ったのだけど、関東での展覧会だったので、遠すぎて行くことができず、関西に来ないかとずっと気に留めていたのだった。
大山崎山荘美術館での開催が決まった時はすごく嬉しくて、絶対に行くと決めていた。
木版画とガラス絵の比較的小さな作品が中心。年代ごとに展示されている。前期後期と作品が一部入れ替えになっていて、見たい作品が後期にあるので、後期日程を見に行った。
入場するともらえる出品リストが豪華。もはやパンフレット。
年代ごとに主要な作品を画像で載せている。チラシに大きく掲載されている作品「蝶」は色違いで何点も作成されていて、色が違うだけで印象が違うことに驚く。
また木版自体も展示されている作品があり、どのように版を重ねて色を重ねているのかがなんとなくわかってよかった。
木版作品にはよく登場するモチーフがあり、瓶や夕日、蝶、などで、どれもささやかで大切なもののように思えて、てのひらの中で愛でたい気持ちになった。
ガラス絵は裏側から描いていると説明書きにあり、それにも驚いた。ろうそくをモチーフとすることが多かったようで、はかない印象をうけた。木版の沈むような深い色あいとは違って、発色のうつくしい、けれどやさしい印象の透きとおった色あいだと思った。山手館での展示にあった、清宮氏のことばが壁にあるのも良かった。
大きく心が動かされる作品ではなかったけれど、ちいさなともしびがずっと消えずに燃え続けるようなそんな素敵な印象を残す作品たちだったと思う。
大山崎山荘美術館のサイト↓
ちなみに図録の販売はなく、関連書籍が何点かあったのとアート手ぬぐい本?があった。私はポストカードを購入。セット販売もあったけどバラもあった。好きなガラス絵のがなかったのは残念。地中館で見たモネが思った以上に良くて、買うつもりなかったのにポストカードを買ってしまう罠(笑)。
美術館の建築も庭園も、そしてもちろん展覧会の内容もとても楽しめて、充実感を得たのだった。