みやふきんの見聞録

見聞きしたり感じたものを記録するブログ

富山市ガラス美術館へ行ってきました

隅研吾氏の建築なので、一度は見てみたいと思っていた美術館。

今回、石川富山の旅で立ち寄ることにしました。本当は翌日に行くつもりだったけれど、朝になって調べたら水曜定休なので、あわてて火曜の午後に訪れました。

常設展はディル・チフーリ氏のグラス・アート・ガーデン。撮影可能ではあるけれど、SNS投稿はNG。

過去にチフーリ作品は1997年の神戸での個展と、数年前に箱根の森ガラス美術館で見たことはありました。

富山を題材にこの常設展のために作られた作品などが並んでいます。

 

企画展は2つありました。

「コレクション展 ガラスをめぐる自然」は、所蔵作品からのテーマを絞ってのコレクションを展示するもので、撮影NGでした。

フライヤーの画像にもなっている塚田美登里さんの「光琳♯2」は、やはり印象的でした。美しい緑。

あと私が印象に残っているのは、扇田克也氏の「海に降る雨」。質感とそこに込められた想いの重みを感じて、グッときた作品。

ネット検索したら、2018年には富山市ガラス美術館で個展をされていたとわかりました。見たかったなぁ。

 

もう一つの企画展は「日本近現代ガラスの源流」1870年代から1970年代前半までの時代を切り拓いてきた作家たちの作品、現代のガラス作家の作品などが展示されています。こちらは写真撮影可能でSNS投稿もOKなので、私がいいなと思ったものだけではあるけれども、写真を載せていきます。

1914年、岩城滝次郎、金赤色被切子鉢

これが最初の展示作品というのは、気分が上がる。かわいい!

1932年、岡本一太郎、カットガラス鉢

少し厚みのあるカットガラスの質量感。レトロな感じがかわいい。

1932年、岡本一太郎、スモークガラス酒瓶、グラス

このスモークの色味と、端正なかたちが美しい。

 

大正から昭和初期の氷コップ

どれも可愛らしい色とかたち。

 

明治や大正、昭和初期のソース差しや醤油差し

このかたち、おしゃれすぎませんか!

 

1896-1922年、松浦玉圃、牡丹文デカンダー、グラス

繊細で美しい!

1940年、佐藤潤四郎、鍛鉄硝子吹込花瓶

かたちが可愛い!民藝って感じする。

1986年、佐藤潤四郎、花器・何をしようか

ちょっと斜めになってるのがいい。こういう色合いは好き。

1954年、各務鑛三、花器

時代を感じさせない、色褪せない感覚のある花器と思った。

1995年、青野武市、金赤被凌霄花三段重

わりと現代の器。のうぜんかずらというのがいいな。この透明感のある赤は好き。

制作年不詳、各務クリスタル製作所、カップ&ソーサー

このブルーめっちゃいい色!

1964年、佐藤潤四郎、カガミクリスタル制作、手吹きウイスキーボトル《スーパーニッカ》東京五輪1964モデル

飲んだあと絶対に置いておきたくなるボトル!

1966年頃、淡島雅吉、花器・マーバロン

ブルー系の器には惹かれる傾向あるかも。このかたちも素敵!

1993年、菅澤利雄「魔法の鉛筆」

どの角度からみてもちゃんと色がついているように見える。不思議〜!

制作年不詳、舩木倭帆、めだか文鉢 赤

舩木さんの作品はそれなりに多くあり、私は嬉しかった!大山崎山荘美術館で一度見ていたので、再会できたように思いました。(実は今、まさに12月頃まで、舩木さんの作品が大山崎山荘美術館で展示されています)

展示されていた中で、ダントツに好きな舩木さんの作品。この色とかたち。素敵すぎる!

展示の最後が舩木さんだったので、めっちゃ嬉しかったです!幸せな気持ちで展示会場をあとにしました。

 

富山市ガラス美術館の透ける収蔵庫という名の展示スペースには、現代のガラス作家さんの作品が並んでいます。3階の受付近くのチラシ置き場で1人一冊冊子をもらえます。そこに収蔵庫の作品の一部が載ってます。

私は今井茉里絵さんの作品と南佳織さんの作品が好きだなぁと思いました。

 

富山市ガラス美術館が入っている複合施設キラリの喫茶店でお茶したのですが、ケーキもコーヒーも素敵な器で出てきて、おいしかったので、めっちゃ気分上がりました。

 

富山市ガラス美術館、公式サイトはこちら↓

https://toyama-glass-art-museum.jp