みやふきんの見聞録

見聞きしたり感じたものを記録するブログ

堺アルフォンス・ミュシャ館へ行ってきました!

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緊急事態宣言が解除され、美術館の臨時休館も終わったところが増えてきました。まだ、県外へは行けませんが、行ける範囲で楽しもうと行ってきました。

数年前に一度行ったことがある小さな美術館です。1999年に与謝野晶子の資料とミュシャのコレクションを展示する場として堺市立文化館ができたようです。2015年に「さかい利晶の杜」ができて、与謝野晶子資料はそちらへ移され、ミュシャのコレクションだけを展示するようになり、堺アルフォンス・ミュシャ館という名称もできたようです。

 

宣言解除後とあって、新型コロナウィルス対策もされていました。

チケットカウンターの並び列には感覚を開けて並ぶための足型マークがありました。

また、大阪府内で始まった追跡システム(スマホアプリ)のためのQRコードもカウンター側に掲示されていました。

館内はすべてエレベーター移動なのですが、エレベーターが小さいので、一度に乗れる人数が制限されていたり、エレベーター内には立ち位置のための足型マークがありました。

 

私が行った時は受付カウンターには誰も並んでませんでした。まだまだ人は少ないです。

展示室には私たちの他に一人いらっしゃるだけで、ゆったり見れました。どうしても見る速度が違ってしまうので、見ていらっしゃる場所をひとまず追い越してしまって、後から戻って見たりして、なるべく人に近寄らないスタンスで見ることができてホッとしました。

 

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さて、ここからが本題。

今回の展示は「ミュシャと挿絵の仕事」ということで、「白い象の伝説」の挿絵をミュシャがしていて、その下絵の展示が中心です。

「白い象の伝説」はジュディット・ゴーティエというフランスの児童文学作家が書いた作品で、Amazon電子書籍として新訳版が出ています。ミュシャの挿絵も電子書籍で見れます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B077X7GRT3/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_MvV0EbSC34SH5

 

ミュシャの物のかたちのとらえかたの精密さ、光と影の表現の美しさなど、着彩がわずかな絵だからこそ感じられるものがありました。やっぱりすごいな、と思います。

展示ではちゃんとどんな場面であるか、絵の横に物語の概要が書かれたボードが展示されているのもよかったです。とても興味深い内容で帰宅してから本がないか、調べました。日本では2005年に発行したようです。

他には、他の作品の挿し絵が少しと、雑誌の表紙などの展示が中心でした。下絵と作品を比べられるように展示してあるのもよかったです。

廊下には「トリポリの姫君イルゼ」のパネル展示がありましたが、パネルということでちょっと飛ばし気味にざっくり見ました。全図版を収録した「アール・ヌーヴォーの華」という書籍があるようなので、図書館で予約をして借りてみようと思います。

「ジスモンダ」のポスター(レプリカのレリーフ?がエレベーター前に展示)など有名な作品も途中にありました。ウミロフ・ミラーと蛇のブレスレットと指輪は常設展示かもしれません。数年前に来た時も見ました。

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 ↓こちらは3階の写真撮影スポット。

だいたいどこでも一緒には撮らないスタンスです(笑)

 

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ミュージアムショップでも、新型コロナウィルス対策。見本に番号が振ってあって、それを受付カウンターで伝えて商品を出してきてもらうシステムです。見本には触れません。

なるほど記憶力との闘いでもありますが(笑)、数多くの種類を買うわけではないなら、大丈夫でしょう。

 

3月に小さなギャラリーに行って以来、二ヶ月ぶりに絵を見ました。やはり、うっとり幸せな時間は、いいものですね。